ピーチ航空はなぜあんなに安い料金で利用できるの？
日本に数多くある航空会社の中でもリーズナブルな値段で利用者が増加傾向にあるのがピーチ航空です。利用者にとって低価格は嬉しいポイントですが、安心して空の旅を楽しむ上で安さの理由について知っておきたいと考える人も少なくありません。今回はそういった疑問を解消するためにピーチ航空の安さの秘密について解説していきます。
コストの削減と座席数の確保による利益増
ピーチ航空が大手と呼ばれる航空会社に比べてはるかにリーズナブルな料金設定が実現できている理由の一つにコストの削減があります。
コストの削減と聞いた時に一つの機材を長く利用する、中古の機材を購入して費用を抑えるといったイメージを持つ人も少なくありません。しかし、実際にピーチ航空が行っている取り組みは中古ではなくあえて新品の機材を導入するという物で、これにより整備に掛かる人件費を減らせるのはもちろん、安全面も高めることができているのです。
そしてコストの削減という点で一般的な航空会社と異なるのが座席数の確保になります。ピーチ航空が使用している飛行機の座席数は一般の物に比べて数が多いのが特徴です。これは格安と呼ばれる航空会社の多くが行っているシステムで、一度に多くの人を運ぶことで利益を得るという考えからきています。
手荷物を含む提供しているサービスの有料化
飛行機のフライトにおいて最もコストが掛かると言われているのが燃料費で、全体の2割にも上るとされています。大手を含む全ての航空会社が頭を悩ませているのがこの燃料費の節約で、ピーチ航空が問題を解決するために行っているのが受託手荷物の有料化です。
飛行機では利用者が持ち運ぶ手荷物を預けられるシステムが用意されていますが、荷物の多さは燃料の消費を大きくしてしまうのは否めません。そこでピーチ航空では大きさや重量といった規定を厳格にして重量オーバーをした場合に追加料金を取ることで燃料費をまかなっています。
そのほかにも、フライト中に機内で受けられる基本的なサービスが全てを有料化することで乗務員を含めた人件費やコストの削減が可能となり、それらの結果が利用料金の安さに反映されているのです。
安さだけにこだわらない安全面の配慮
ピーチ航空を利用する上で料金の安さによる安全面への配慮を心配する人も少なくありません。しかし、どんなにコストの削減を行っても安全対策を万全にすることを怠らない真摯な姿勢こそがピーチ航空の特徴で、こうした努力の積み重ねが格安での運行を可能にさせている理由になります。